Gemini Enterprise・NotebookLM Enterprise 利活用支援サービス比較|顧客提案に使える支援内容まとめ

はじめに

2025〜2026年にかけて、Google Cloud の Gemini Enterprise(旧 Agentspace)と NotebookLM Enterprise の法人採用が急速に拡大しています。それに伴い、複数の国内ベンダーが導入支援・研修・活用推進サービスを提供し始めています。

本記事では、実際にサービスを提供している主要企業を調査し、顧客に提案する際に参照できる支援内容マップとして整理します。


Gemini Enterprise / NotebookLM Enterprise とは(概要)

項目Gemini EnterpriseNotebookLM Enterprise
位置づけAIエージェント基盤(横断検索・自動化)ナレッジ管理・ドキュメントAI
主な機能社内外データ横断検索、AIエージェント、承認ワークフロー自動化独自ドキュメントのAI分析、Q&A、音声ポッドキャスト生成
含まれるプランStandard ($30/月/ユーザー〜)、Plus、FrontlineGemini Enterprise に同梱 or 単独 ($15/月/ユーザー)
データ接続Google Drive、Teams、SharePoint、Salesforce、Slack、Box等PDF、Webページ、動画、Google Drive等
セキュリティEnterprise向けデータ保護、組織ポリシー適用企業データをAI学習に使用しない

主要サービス提供会社と支援内容

1. クラウドエース株式会社

特徴: Google Cloud Diamond パートナー(Service / Co-Sell)。1,000件超の導入実績を持つ。

支援フェーズ内容
導入前業務課題ヒアリング、ユースケース特定、要件定義
PoC支援概念実証環境の構築、テストユーザーによる機能検証
本番展開テナント設定、データコネクタ接続設計、セキュリティ構成
活用推進ワークショップ・ハンズオン研修、AI活用文化醸成支援
運用保守継続的なコンサルティング・定期レビュー

強み: PoC〜全社展開まで一貫支援。業務課題起点で具体的なユースケースを提案できる。


2. 吉積情報株式会社

特徴: Google Workspace Premier Partner(Service / Co-Sell)。AI活用文化の内製化支援に強み。

主なサービス

Gemini 導入支援プログラム「AI Driven」

プログラム内容
AI活用推進ワークショップ現場部門ごとのユースケース発掘・優先順位付け
Google Workspace Studio 実践トレーニングノーコードでGeminiエージェントを構築する講座(新設)
AI活用内製化支援組織文化・業務フローに合わせた研修プログラム設計

NotebookLM 活用支援

  • NotebookLM を「全社の武器」にするための活用推進プログラム
  • クラウドエースとの共催セミナーも開催(2026年3月実績)
  • 社内研修での NotebookLM 活用方法(FAQ自動生成・議事録要約・マニュアル化)

強み: Google Workspace ユーザーが多い組織に対して、既存環境と連携した実践的な研修設計が可能。


3. 株式会社G-gen(ジージェン)

特徴: Google Cloud 専門パートナー。技術ブログ・ウェビナーによる情報発信が活発。

Gemini Enterprise 速習&体験ワークショップ

Google Cloud との共催で定期開催(約2時間)。

セッション内容
概要解説Gemini Enterprise とは何か、他Googleサービスとの違い
セキュリティ解説企業データの取り扱い、組織ポリシー設定
ハンズオン実際のGemini Enterprise 環境操作体験
検証のコツPoC推進に向けた検証ポイントのアドバイス

強み: 技術者・情シス向けの実践的な内容。ハンズオンで「触って理解できる」体験設計。


4. 株式会社インソース

特徴: 大手研修会社。1名から参加できる公開研修と、法人カスタマイズ研修の両方を提供。

主な研修ラインナップ

研修名時間料金(税込・会員)対象
Gemini の使い方研修(半日)約3時間約20,300円初心者
業務効率化のためのGemini研修〜Googleアプリ連携(1日)1日約36,600円実践者
生成AIマーケティング研修〜Gemini×NotebookLM(半日)半日個別見積もりマーケ担当者

Gemini × NotebookLM マーケティング研修の内容

1. GeminiとNotebookLMの違いと使い分け
2. NotebookLM で社内チャットボットを作成する
3. 競合調査〜戦略立案〜キャッチコピー作成の実践ワーク
4. 実務での活用提案ができるようになる

強み: 人材開発補助金(最大75%補助)対象。プログラミング不要で現場担当者がすぐ使えるカリキュラム。


5. ソフトバンク株式会社

特徴: Googleの正規販売代理店として、法人契約・導入支援をワンストップで提供。

支援サービス内容

支援内容詳細
PoC環境構築支援IdP連携、データコネクタ設定、テストユーザー環境整備
管理者向け支援テナント基本設定(UIカスタマイズ・アクション設定)
ユースケース設計業務課題のヒアリングとエージェントアーキテクチャ設計
ハンズオンセミナーアセスメント・要件定義・プロトタイピングの実施
連携実績Microsoft Teams との Gemini Enterprise 接続構成

強み: 法人契約窓口・技術支援・運用サポートが一体。Microsoft 365 環境との共存構成実績あり。


6. 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)

特徴: 大手SIer。Key Technology ブランドでデモセミナーを定期開催。

Gemini Enterprise / NotebookLM デモセミナー

  • AIエージェントの実際の動作をデモで体験
  • 「驚きを体験させて社内展開の起点にする」コンセプト
  • 2026年2月・以降も定期開催

強み: 大企業向け提案に強い。デモ体験から社内稟議・展開への橋渡し支援。


7. 株式会社Uravation

特徴: AI研修専門。NotebookLM に特化した企業研修を2026年4月から提供開始。

NotebookLM 特化型企業研修

項目詳細
料金300,000円〜(税別)
対象企業の人材育成担当・IT部門・現場マネージャー
形式受講者の実データを当日アップロードしてナレッジベース構築
内容社内資料アップロード → 要約・FAQ・音声化・検索AI化まで一連の運用像を習得
補助金人材開発支援助成金対象(中小企業で最大75%補助見込み)

強み: 累計4,000名超のAI研修実績。実データを使ったリアルなシナリオ研修。


8. 株式会社TSクラウド

特徴: Google Workspace 専門サポート会社。NotebookLM の社内研修活用ガイドを提供。

主なコンテンツ

  • NotebookLM で社内研修を効率化する活用ガイド(オンライン公開)
  • Gemini Enterprise プランと料金の詳細解説・比較
  • Google Workspace + Gemini の料金・機能解説

支援フェーズ別 提供サービスマップ

顧客への提案時に、フェーズごとに適切なベンダー・サービスを組み合わせて提示できます。

フェーズ①:認知・興味喚起
  └─ G-gen ワークショップ(ハンズオン体験)
  └─ CTC デモセミナー(AIエージェント体験)
  └─ ソフトバンク ハンズオンセミナー

フェーズ②:PoC・検証
  └─ クラウドエース(PoC環境構築・ユースケース提案)
  └─ ソフトバンク(テナント設定・コネクタ接続支援)
  └─ G-gen(技術検証サポート)

フェーズ③:導入・展開
  └─ クラウドエース(本番展開・セキュリティ設計)
  └─ 吉積情報(組織文化に合わせた展開計画)
  └─ ソフトバンク(法人契約・運用保守)

フェーズ④:活用推進・定着化
  └─ インソース(公開研修・全社員向け)
  └─ 吉積情報 AI Driven(内製化・部門別研修)
  └─ Uravation(NotebookLM 特化研修・実データ活用)
  └─ G-gen(継続的なWebinar・情報提供)

顧客提案時の支援内容チェックリスト

以下の観点で顧客ニーズを確認し、適切なサービスを組み合わせて提案します。

ニーズ確認チェックリスト

  • Google Workspace の利用状況(Workspace あり / なし / GCP のみ)
  • 認証基盤(Entra ID / 独自IdP / Google アカウント)
  • 接続したい外部データソース(Teams、SharePoint、Salesforce 等)
  • 対象ユーザー規模(部門PoC / 全社展開 / 段階展開)
  • 研修の要否(管理者向け / エンドユーザー向け / 経営層向け)
  • 補助金・助成金の活用希望(人材開発支援助成金等)
  • 内製化の意向(ベンダー依存 / 自社で運用できるようにしたい)
  • 既存AIツールとの競合整理(Microsoft Copilot 等との使い分け)

提案に含める支援メニュー例

顧客シナリオ推奨支援メニュー
「まず試してみたい」G-gen ワークショップ + PoC環境構築支援
「全社員に使わせたい」インソース公開研修 + 吉積情報 AI Driven
「NotebookLMで社内ナレッジを整備したい」Uravation 特化研修 + TSクラウド活用ガイド
「TeamsやSharePointと連携したい」ソフトバンク / クラウドエース コネクタ接続支援
「経営層への稟議をまず通したい」CTC デモセミナー参加 → 提案資料作成支援
「Entra ID 認証で使いたい(GCP のみ)」Workforce Identity Federation 構成支援

まとめ

Gemini Enterprise / NotebookLM Enterprise の利活用支援市場は2025〜2026年に急速に整備されており、「体験→PoC→導入→定着」の各フェーズで専門サービスが揃いつつあります。

顧客への提案では、単なるライセンス販売にとどまらず、どのフェーズでどのサービスを組み合わせるかを設計することが差別化のポイントです。特に以下の点を押さえると提案の説得力が増します:

  1. 既存のMicrosoft 365環境との共存設計(Entra ID連携、Teamsコネクタ)
  2. 段階展開の設計(部門PoC → 全社展開 のロードマップ)
  3. 現場定着のための研修プログラム(補助金活用も含む)
  4. 内製化支援(ベンダー依存からの脱却)

参考リンク